総合診療医 キャリアの軌跡

総合診療医がどこで何をしているか、どのようなキャリアを歩んできたかを一覧で示すことで、学生や医師のキャリアを考える助けになることを目指しています。変更や削除の希望、ご意見・ご感想は記事にコメントをお願いします。

125. 宮城県 女性 医師16年目

出身大学はどこですか?
秋田大学


初期研修はどこの病院でしたか。また、初期研修のあと専攻医になるまでの経歴があれば教えてください。
坂総合病院


所属、または卒業プログラム名を教えてください。卒業と現所属のPGが異なる場合、両方お書きください。現所属PGでトップページに振り分けます。
みちのく総合診療・家庭医療専門研修プログラムver.1


専攻医1年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
麻酔科3か月(全身管理など)、長町病院内科(外来、入院、在宅、救急)6か月、坂総合病院総合診療科(外来、入院、在宅)3か月


専攻医2年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
坂総合病院小児科6か月(週1回内科外来)、坂総合病院総合診療科(外来、入院、在宅、救急)6か月


専攻医3年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
坂総合病院付属クリニック在宅科6か月、坂総合病院総合診療科(外来、入院、在宅)6か月

それ以降の勤務場所、勤務内容を教えてください。
健和会町上津役診療所(北九州7か月)、福井大学医学部附属病院総合診療科(1年間)、オレンジホームケアクリニック(週1回、1年間)、坂総合病院総合診療科


現在の勤務先と、勤務内容について教えてください。
坂総合病院総合診療科(外来、入院)、介護老人福祉施設(80床)の嘱託医、特別養護老人ホーム(19床)の嘱託医、しばた協働クリニック(外来、週1回)


初めて総合診療医に会った、総合診療医のことを知ったのはどんな時でしたか?
初期研修2年目、進路に悩んでいて「なにをやりたいか」について指導医と話をしていたとき、ニーズに応えたいというのが一番にあったことを伝えいろいろ話をしていたら総合診療、家庭医療に行き着いた。


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修しようと思った理由、総合診療医になろうと思った理由を教えてください。
自分のやりたいことにマッチしていた。そして、ちょうど3学会が合同しプライマリ・ケア 連合学会ができるタイミングでプログラム募集していたのを知った管理部の先生が、私の意向があるならプログラム申請するよ、と言ってくれてトントン拍子で話が進んでいった。


プログラムや勤務病院選びの際にはどのように情報収集しましたか?
初期研修先の病院から奨学金を借りていたこと、そこでプログラムを作ってくれるということでそのまま残って第一号として専攻医になった。


進路選択で重視したポイントや、プログラムを選択したポイントは何でしたか?
その地域のニーズに応えるべく研修内容を組み立てていけること。


専攻医、総合診療医になる前に、心配だったことがあれば教えてください。また、不安がその後どうなったのか教えてください。
一期生だったのでどうやって専門医になれるのか心配だったが、すでに先行してプログラムを持ち多数の専門医を輩出しているプログラムの先生を招聘して月1回のレクチャーや振り返りなどしっかり指導いただき、専攻医とともに指導医も成長できた。


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修してよかったこと、総合診療をやっていてよかったことを教えてください。
とりあえず診る、断らない、困ったときに適切な人、部署につなげることができるようになった。自分の関われる範囲が広がった。


専門医を取るに当たって、あるいは総合診療医として働いていてどのような障壁があります(した)か。また、それをどう乗り越えたか教えてください。
妊娠、出産、子育てしながらのポートフォリオ作成、専門医試験の準備は大変だった。業務時間内にその時間を確保してもらったり、休暇をとってその時間にあてたりした。


ワークライフバランスについてのお考えや、何か工夫されていることがあれば教えてください。
無理をしない。適度に休み人に頼る。電化製品、家事代行など使えるものは使う。


今、力を入れていることや、今後やりたいこと、興味のある分野について教えてください。
後進育成、臨床研究


家庭医療(総合診療)を志す学生や医師にメッセージや今後の意気込みなど一言お願いします。
幅広く楽しい分野なので飽きずにずっと勉強しながらやっていけます。