総合診療医 キャリアの軌跡

総合診療医がどこで何をしているか、どのようなキャリアを歩んできたかを一覧で示すことで、学生や医師のキャリアを考える助けになることを目指しています。変更や削除の希望、ご意見・ご感想は記事にコメントをお願いします。

10.富山 男性 医師5年目

所属している、または卒業したプログラム名を教えてください。
とやま総合診療専攻研修プログラム


専攻医1年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
南砺市民病院 内科・総合診療科(1年)


専攻医2年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
南砺家庭・地域医療センター 兼 平診療所(半年)→市立砺波総合病院 小児科・救急ICU科(3ヶ月・3ヶ月)


専攻医3年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
南砺家庭・地域医療センター 兼 平診療所(選択として)(半年)→富山大学総合診療部(半年)


それ以降の勤務場所、勤務内容を教えてください。
現在専攻医3年目


総合診療(家庭医療)後期研修を専攻するまでの経歴を教えてください。
学生時代に家庭医療勉強会と夏期セミナースタッフを経て、南砺市民病院で初期研修


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修しようと思った理由を教えてください。
すべての対象を診療対象としたい、という気持ちと育てていただいた地域に貢献したい。どこでも働ける医師になりたい。


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修してよかったことを教えてください。
一通りの初期診療を学べた。 特に初年度に総合診療専門医とジェネラリズムを持った内科系の指導医がいる中小病院で研修をしたことで、診断へのこだわりや、倫理的・終末期の判断、自分以外の職種との関わり、プロフェッショナリズムの基本を学ぶことが出来た(南砺市民)。 たまたま診療所研修中で長年別の医師がやってきた山間部の診療所を引き継ぐことになったり、近隣の診療所が閉院したりして診療所の運営や引き継ぎにリーダーとして関わることが出来た(診療所研修)。上司がいる診療所の方では毎日外来の振り返りが出来た。PFの指導も受けることが出来ていた。 救急小児科研修ではプライマリケアもしているような地域の中核病院で学ぶことができたので、思った通りの症例を経験できた。 大学の総合診療科では他科・他院からのコンサルテーションを中心に診断へのこだわりを学ぶことが出来ている。


専門医を取るに当たってどのような障壁があります(した)か。また、それをどう乗り越えたか教えてください。
自分の性格的に、ともすれば臨床に没頭してしまいPF作成や研究がおろそかになってしまう部分がありあす。自分から指導医にアプローチすることが大事です。


今後やりたいことや興味のある分野について教えてください。
山間部診療所のグループ化と教育施設化、または消えゆく(かもしれない)地域での診療のあり方などを学びたい。


家庭医療(総合診療)を志す学生や医師にメッセージをお願いします。
どこの場にいても働くことが出来る総合診療医という職業はとても魅力的だと思いませんか? もちろん総合診療医としての能力もですが、主体的に成長できる効率的な学び方や、医師として働く上の心のよりどころを総合診療専攻研修では身につけられます。他科からのコンバート研修も最近では増えています。この記事を読んでいるみなさんと一緒に働くことが出来る日を心待ちにしています!