総合診療医 キャリアの軌跡

総合診療医がどこで何をしているか、どのようなキャリアを歩んできたかを一覧で示すことで、学生や医師のキャリアを考える助けになることを目指しています。変更や削除の希望、ご意見・ご感想は記事にコメントをお願いします。

55.福岡 男性 医師14年目

出身大学はどこですか?
名古屋市立大学


初期研修はどこの病院でしたか。また、初期研修のあと専攻医になるまでの経歴があれば教えてください。
飯塚病院初期研修、内科認定医コース


所属、または卒業プログラム名を教えてください。卒業と現所属のPGが異なる場合、両方お書きください。現所属PGでトップページに振り分けます。
飯塚・頴田家庭医療/総合診療専門研修プログラム


専攻医1年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
頴田病院、飯塚病院 


専攻医2年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
頴田病院、飯塚病院


専攻医3年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
頴田病院、飯塚病院


それ以降現在までの勤務場所、勤務内容を教えてください。指導医の先生はこれまでのキャリアの変遷について教えてください。
ほとんど頴田病院、時折飯塚病院京都病院


初めて総合診療医に会った、総合診療医のことを知ったのはどんな時でしたか?
初期研修2年目に北海道家庭医療センターを見学した時


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修しようと思った理由、総合診療医になろうと思った理由を教えてください。
救命センターで寝たきりの末期認知症患者の心肺蘇生をしており、他の看取りの方法はないものかと考えていた。在宅医療がやってみたかった。北海道家庭医療センターを見学したら、若手医師たちが患者中心の在宅医療だけでなく、外来診療も実施していた。高齢化でますますお年寄りの統合的ケアが必要という藤沼先生のお話もきき、家庭医療だと確信した。


プログラムや勤務病院選びの際にはどのように情報収集しましたか?
なるべく今お世話になっていた飯塚病院が新規ではじめる家庭医療プログラムの情報をあつめ、そこに尽力できるようにした


進路選択で重視したポイントや、プログラムを選択したポイントは何でしたか?
お世話になった教育病院の家庭医療プログラムを、専攻医として立ち上げたいと思った。


専攻医、総合診療医になる前に、心配だったことがあれば教えてください。
いまいち家庭医療のアイデンティティや専門性がわからなかった。


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修してよかったこと、総合診療をやっていてよかったことを教えてください。
患者ニーズと医学知識、社会リソースをうまく組み合わせて様々なケアが提供できること。患者や家族の暮らしや元気なところも見届けることができること。


専門医を取るに当たって、あるいは総合診療医として働いていてどのような障壁があります(した)か。また、それをどう乗り越えたか教えてください。
家庭医としてのアイデンティティや専門性は、教育提携していたピッツバーグ大学家庭医療学講座の先生の立ち居振る舞いを全て真似して、学会の若手医師にメールマガジンとして配信しながら自分のなかで反芻していった。


ワークライフバランスについてのお考えや、何か工夫されていることがあれば教えてください。
女性医師率、男性・女性医師の育児率を計測している。時短勤務や産休、子供が発熱した時に対応できるシフト表を作成し、お互いのカバーリングを職場文化としている。すべての専攻医とスタッフの総当直回数をカウントし、増えすぎないようにしている。


今、力を入れていることや、今後やりたいこと、興味のある分野について教えてください。
プライマリ・ケアや在宅医療の研究を実施し、論文を投稿したい。コミュニティホスピタルを中心とした家庭医・総合診療医による診療体制を体系化したい。


家庭医療(総合診療)を志す学生や医師にメッセージや今後の意気込みなど一言お願いします。
スルメのようなもので、家庭医は長く噛んで地域や患者に馴染んでくると味がでてきますよ。生活感のある医療提供が好きなかたにはおすすめです。