総合診療医 キャリアの軌跡

総合診療医がどこで何をしているか、どのようなキャリアを歩んできたかを一覧で示すことで、学生や医師のキャリアを考える助けになることを目指しています。変更や削除の希望、ご意見・ご感想は記事にコメントをお願いします。

111.北海道 男性 医師22年目

出身大学はどこですか?
北海道大学


初期研修はどこの病院でしたか。また、初期研修のあと専攻医になるまでの経歴があれば教えてください。
私は臨床研修前の世代です.JPCAVer.2 の研修を卒後1年目からおこなったイメージです.最初の2年間は病院での研修を行い,それは室蘭市の日鋼記念病院でした.


所属、または卒業プログラム名を教えてください。卒業と現所属のPGが異なる場合、両方お書きください。現所属PGでトップページに振り分けます。
北海道家庭医療学センター 家庭医療学専門医コース


専攻医1年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
日鋼記念病院(各科ローテ)+ハーフデイバック


専攻医2年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
日鋼記念病院(各科ローテ)+ハーフデイバック


専攻医3年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
本輪西ファミリークリニック,ファミリークリニックきたなかぐすく+若松病院


それ以降の勤務場所、勤務内容を教えてください。
揖斐郡北西部地域医療センター


現在の勤務先と、勤務内容について教えてください。
更別村国民健康保険診療所 所長


初めて総合診療医に会った、総合診療医のことを知ったのはどんな時でしたか?
大学5年生の2月,創設間もない北海道家庭医療学センターの学生実習・エクスターンシップのポスターで知りました.


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修しようと思った理由、総合診療医になろうと思った理由を教えてください。
高校時代に医学部受験を目指したときに頭に浮かんだのが幼少期お世話になった町医者だったから.


プログラムや勤務病院選びの際にはどのように情報収集しましたか?
北海道家庭医療学センター1択.部活ばっかりやっていて他に当たる余裕がなかったです.


進路選択で重視したポイントや、プログラムを選択したポイントは何でしたか?
世界に通用する家庭医療,家庭医療学を学べるかどうか,でした.


専攻医、総合診療医になる前に、心配だったことがあれば教えてください。また、不安がその後どうなったのか教えてください。
新しい分野だったので,自分で切り開いていく感覚があったのであまり不安はありませんでした.医師という資格さえ持っていれば何とかなるのかな,と楽観的でした.唯一不安を感じていたのが他科の先生方と同じような専門医の資格を持てるかどうか?でした.せめて…と思って取得した旧プライマリ・ケア学会の専門医がそのまま現在の家庭医療専門医へと移行していったことで不安は解消されました.


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修してよかったこと、総合診療をやっていてよかったことを教えてください。
医師として歩みたかった生き方そのもの,と言う点です.


専門医を取るに当たって、あるいは総合診療医として働いていてどのような障壁があります(した)か。また、それをどう乗り越えたか教えてください。
住民の皆さんに染みついている「膝が痛い→整形外科」「鼻水が出る→耳鼻科」などと,症状と診療科が直結している文化.いまだに乗り越えることのできない悩みです.


ワークライフバランスについてのお考えや、何か工夫されていることがあれば教えてください。
たくさんのタスクを計画的にこなして,大事なことに使うためのまとまった時間を捻出することでしょうか.


今、力を入れていることや、今後やりたいこと、興味のある分野について教えてください。
勤務している地域のまちづくりに総合診療医として力を尽くすことと,現在所属している組織を育てて行くことでしょうか?


家庭医療(総合診療)を志す学生や医師にメッセージや今後の意気込みなど一言お願いします。
家庭医療(総合診療)は生涯診療し続けることができ,生涯あきずに学び探求し続けることのできる領域です.そして何よりも真に住民の皆さんに必要とされています.安心してチャレンジして欲しいと思います.