総合診療医 キャリアの軌跡

総合診療医がどこで何をしているか、どのようなキャリアを歩んできたかを一覧で示すことで、学生や医師のキャリアを考える助けになることを目指しています。変更や削除の希望、ご意見・ご感想は記事にコメントをお願いします。

27.富山 男性 医師8年目

出身大学はどこですか?
自治医科大学


初期研修はどこの病院でしたか。また、初期研修のあと専攻医になるまでの経歴があれば教えてください。
富山県立中央病院


所属している、または卒業したプログラム名を教えてください。(URLがあれば貼っていただければリンクできます)卒業PGと現在所属のPGが異なる場合、両方お書きください。振り分けは卒業PGで行います。
とやまNANTO-RENKEI総合診療医養成プログラム


専攻医1年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
かみいち総合病院(内科半年、総診2 半年)


専攻医2年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
砺波総合病院(救急3ヶ月)、富山県立中央病院(小児3ヶ月、救急半年(選択))


専攻医3年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
南砺市利賀診療所(総診1 1年)


それ以降の勤務場所、勤務内容を教えてください。
あさひ総合病院 内科


初めて総合診療医に会った、総合診療医のことを知ったのはどんな時でしたか?
初めて会ったのは大学生の時だが、その時は領域別専門医志向であり、大学総診が嫌いだったこともあり、全く影響を受けることなく学生生活を送っていた。いざ研修医となり2年目の地域医療研修の時に、地域医療の本質を見ることができた。


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修しようと思った理由を教えてください。
上記の通り2年目に地域医療/総合診療の楽しさに気付き、出身大学の関係もあり地域医療をする上で家庭医療/総合診療のトレーニングが必要であると強く感じ、さらに医局の関係もあり領域別専門医の資格を取るのも難しそうだったので家庭医療のプログラムにお世話になることにした。


プログラム選択の際にどのように情報を収集しましたか?
自治医大卒業生として勤務先が限られる中で、専門医取得が現実的にできそうなプログラムを探し選んだ。


進路選択で重視したポイントや、プログラムを選択したポイントは何でしたか?
上記の通り


専攻医になる前に、専攻医について心配だったことがあれば教えてください。
まだ専門医も専攻医も少ない中での選択ではあったので、あえて挙げればこの点だが、自分のやりたいことをやるという意味では特に心配とも思わなかった


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修してよかったことを教えてください。
大学でも現場でもなかなか教わることのできない、どちらかというと医学以外の部分、人間的な部分、対人関係的な考え方、などを学ぶことができ、医師としてだけでなく、人としても成長できたのではないかと思う。 また、様々な方との出会いもあった。


専門医を取るに当たってどのような障壁があります(した)か。また、それをどう乗り越えたか教えてください。
出身大学の縛りはあり専門医取得までに5年かかったが、プログラム側が柔軟に動いてくれたこともあり、なんとか乗り越えることができた。


今後やりたいことや興味のある分野について教えてください。
病院家庭医、病院総合医として、病院や地域に求められていることを積極的に行いながら自分のスキルアップに繋げていきたい。 元々は循環器内科に興味があったこともあり、高齢者心不全を地域でどのように見るか、どう予防するか、心不全患者のリハビリをどうしていくか、などを極めていきたいとも思う。


家庭医療(総合診療)を志す学生や医師にメッセージや今後の意気込みなど一言お願いします。
領域別専門医は必要だと思いますし協力していくべきだと思いますが、総合診療的な知識は持っていて損になるものではありません。特に今後高齢者が増える中、教科書通り、ガイドライン通りには進まないことも多く出てくると思います。 まだまだお互いの理解が不十分な点も多く大変なこともありますが、領域別専門医と総合診療専門医が、お互いを知り、協力し合うことで、患者さんや家族にとっての大きな支えになれるものと信じています。