総合診療医 キャリアの軌跡

総合診療医がどこで何をしているか、どのようなキャリアを歩んできたかを一覧で示すことで、学生や医師のキャリアを考える助けになることを目指しています。変更や削除の希望、ご意見・ご感想は記事にコメントをお願いします。

45.栃木 男性 医師17年目

出身大学はどこですか?
自治医科大学


初期研修はどこの病院でしたか。また、初期研修のあと専攻医になるまでの経歴があれば教えてください。
独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター


所属、または卒業プログラム名を教えてください。卒業と現所属のPGが異なる場合、両方お書きください。現所属PGでトップページに振り分けます。
自治医科大学地域医療後期研修プログラム


専攻医1年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
 
専攻医2年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
 
専攻医3年目の研修場所、研修内容(期間・目的など)を教えてください。
 
それ以降現在までの勤務場所、勤務内容を教えてください。指導医の先生はこれまでのキャリアの変遷について教えてください。
卒後3~8年目まで、医療過疎地域にある90~300床の医療機関で内科医として勤務していました。その後、自治医科大学地域医療学センター総合診療部門に所属しています。


初めて総合診療医に会った、総合診療医のことを知ったのはどんな時でしたか?
厳密にいえば学生時代でしょうけど、それほど意識してはいませんでした。 ですので、卒後5年目に先輩医師の勧めでTFCのメーリングリストに入会した時に「!」たくさん付きで歓迎のコメントをくださった田坂先生が初めてだと思います。


家庭医療(総合診療)専門医研修を履修しようと思った理由、総合診療医になろうと思った理由を教えてください。
卒後ある一定期間は地域で総合医として勤務し、その後に大きな医療機関で何らかの専門性を身につけたいと思っていました。ところが、地域の総合医として「当たり前のことを当たり前に」やろうとするうちに、当たり前のことを当たり前にやることがこんなにも難しく、深く、そして面白いということを実感しました。なにより、地域にいる医師以外の医療者、患者、そして地域住民のみなさんに育ててもらって自分が成長していることに気がつきました。

総合診療に魅力を感じ始めた時、「総合診療(地域医療)なんていつでも誰でもできる。若いうちは専門を身につけないと」という言葉を専門医療に携わる先輩からいただきました。その時、「いつでも、誰でもできる総合診療が、これほどまで長い期間大事だと言われているにも関わらず、いまだにその声は小さくなることはない。それであれば、一見そうみえる奥にある深さをさらに学び、魅力を伝えられるようになりたい」と思い至りました。

さらに、卒後7年目に卓越した米国総合内科医・Clinician educatorと出会い、彼に「なぜ総合内科を選んだのか?」と質問した際に「どの領域を学ぶのも楽しい。だからすべて学ぼうと思った。なにより患者さんをみるのが大好きなんだ」というシンプルな答えが返ってきました。細分化する専門性から、すべてを診ようとする専門性に自分も踏み出そうと思った瞬間でした。


プログラムや勤務病院選びの際にはどのように情報収集しましたか?
 
進路選択で重視したポイントや、プログラムを選択したポイントは何でしたか?
 
専攻医、総合診療医になる前に、心配だったことがあれば教えてください。
 
家庭医療(総合診療)専門医研修を履修してよかったこと、総合診療をやっていてよかったことを教えてください。
なにを学んでも限界がなく、いつ学んでも一層深まり、常に成長し続けられること。領域が広くので、とくに飽きっぽい自分には興味が尽きません。


専門医を取るに当たって、あるいは総合診療医として働いていてどのような障壁があります(した)か。また、それをどう乗り越えたか教えてください。
 
今、力を入れていることや、今後やりたいこと、興味のある分野について教えてください。
これまでも・これからも、医学教育に携わりたいです。


家庭医療(総合診療)を志す学生や医師にメッセージや今後の意気込みなど一言お願いします。
「学ぶこと、やることに際限がなく大変」のネガティブ側からではなく、「いつまでたっても、なにをやっても新鮮な気持ちになり興味が尽きない」というポジティブ側に立つと、日々の診療や学びの場で多くの方々との出会いがある毎日がとても楽しくなる診療科です。ぜひ一緒にこの領域を進みましょう!